逆テザリング!SoftAPでノートパソコンが無線lanルータに変身!
ノートパソコンを無線lanルータにすることができました。こういうと、無線lanをノートPCに接続したのか、と勘違いする人もいると思いますが、
ノートパソコン=無線LANルータにして、他の機器と接続することに成功した、ということです。
無線LANルータの調子が悪いときに、ノートPCを無線LANルータのようにできると覚えておくと便利かもしれません。
動機
持っているキンドルペーパーホワイト3Gは、wifiがなくても小説を購入できる点大変便利なのですが、少しイラストが多いものや漫画、データの重い辞書などだと、wifiなしにダウンロード出来ません。しかし以前記事に書いたとおり、無線LANルーターを処分し、格安simを固定回線化しております。
関連する記事:
・ネット固定回線を解約して、モデムとルーターを断捨離!
・格安simをパソコンで使えるようにする曲者デバイスL-02cを紹介(オススメするとはいわない)
キンドルには格安simを直接つなぐ手段はなく、したがって、重いデータはPCに一旦ダウンロードしてそれを移すという手間が必要でした。
もちろんモバイルルータなどを購入すれば解決することですが、物を増やすのはどうか、と考えて実験的にノートPC自体を無線LANルータ化してみることにしました。
ノートPCを無線LANルータにする
windows7以降のOSには、SoftAPという機能があり、これを使うことで無線lanルータと同じことができるようになります。一言で言えば、逆テザリングですね。(スマホ経由でパソコンをインターネット接続するテザリングとは逆、ということ)このSoftAPを使うことでwifiオンリーのキンドルペーパーホワイトも使えるというわけです。
手順の流れ
- コマンドプロンプトを管理者として実行
- Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterを有効化
- SSIDを設定
- パスワードの設定
- SoftAPをスタート
- インターネット接続(メイン回線)の共有設定
- 手持ちのモバイルツールの設定
1 コマンドプロンプトを管理者として実行
スタートボタンから検索欄にcmdと入力。すると、コマンドプロンプトのアイコンが出てきますので、
右クリックで「管理者として実行」でコマンドプロンプトを開く。
(管理者として実行しないとダメです)
2 Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterを有効化
「netsh wlan set hostednetwork mode=allow」と打ち込み、エンターキーを押します。なお、管理者としてコマンドプロンプトを実行していない人は、ここで弾かれます。
3 SSID(アクセスポイント名)を設定
「netsh wlan set hostednetwork ssid=nagesute」と打ち込み、エンターキー。SSIDを設定しました。
ssid=nagesuteの部分は、適当に自分の好きな名前を入れましょう。
この設定をしないとPCの名前がSSIDになってしまいます。
ご近所に自分のPCの名前が晒されたら少し恥ずかしいですよ。
4 パスワードの設定
netsh wlan set hostednetwork key=simple4321 keyusage=persistent と打ち込みエンターキー。パスワードを設定します。
key=パスワード名 8文字以上の長さのパスワードにしましょう。
短いと簡単に解読されるので。
あと、keyusage=persistent というのは、永続的という意味です。
この設定をしないとパスワードが一時的なものとして扱われてしまいます。
5 SoftAPをスタート
netsh wlan start hostednetworkと打ち込んでエンターキーこれでSoftAPがスタートします。
コマンドプロンプトはここで用済みになります。
コントロールパネル>ネットワークとインターネット>ネットワーク接続をみると、新たにnagesuteが現れているのが確認できます。
6 インターネット接続(メイン回線)の共有設定
あとは、メイン回線を共有設定にするだけです。私の場合、L-02Cの回線を共有設定にします。
L-02cを常用する私のような変わり種ではなく、通常の固定回線の方ならローカルエリア接続を共有設定することになるでしょう。(つまり個々人のインターネット環境によって異なります)
モバイルブロードバンド接続(L-02C)を右クリック。
プロパティをクリック。
そして共有タブを押して、「ネットワークのほかのユーザに、このコンピュータのインターネット接続をとおしての接続を許可する」にチェックを入れます。
「ホームネットワーク接続」の「ワイヤレスネットワーク接続 2」を選択してOKをクリック。
7 手持ちのモバイルツールの設定
あとは、普通の無線lan接続と同じで、キンドルから設定を行います。これで、完了。
感想
意外と簡単に無線lan化することが出来ました。無線lanの電波の具合ですが、結構飛びます。
トイレの中でも余裕で入ります。便利!
それにしても最近のパソコンは多機能ですね。
ただ、pcを起動するたびに、コマンドプロンプトにnetsh wlan start hostednetworkと入力しないと行けないのは面倒かも知れません。
なお、無効化するときはnetsh wlan set hostednetwork mode=disallowと打ち込みます。
[スポンサーリンク]
[スポンサーリンク]