健康のためにデータを集めよう。分析しよう
ビッグデータの活用が謳われるように
NHKスペシャルで新たな治療をもたらす革命として医療ビッグデータが取り上げられていました。(参照:NHKスペシャル|医療ビッグデータ 患者を救う大革命 )
・心電図や呼吸モニターなどが生み出す赤ちゃんの全データを1000人分集めて分析して、「前兆現象」を発見。
それを使って新生児集中治療室に入院する赤ちゃんの感染症を「予知」するシステムができつつある。
・ある病院では患者の医療情報を、了解を得て毎日徹底的に記録。
「体温」や「心拍数」から「トイレの回数」まで、1人300近くに上る項目を、年間のべ16万人をこえる患者分集め、患者の入院期間を決める要素が「痛み」を訴える期間であることを発見しました。これにより入院期間を短くすることに成功。
・アメリカのある市では「ぜんそく」対策のため、患者が発作の際に使う「吸入器」にセンサーをつけて患者のデータを収集する取り組みを開始。
患者300人の発作パターンからぜんそくを引き起こす原因物質を発見。
このようにデータを集めることで、健康に有益な情報を新たに得ることができます。
個人でできることは? トーマス・クリスチャンセンさんの例
ビッグデータの場合、研究者やたくさんの患者などの協力が必要で、個人ではできないことがほとんどです。では、個人でできることはないのでしょうか?
個人でも情報を自分で集めて自分の健康のために活かしている人がいます。
(参照:A man who tracked five years of sneezes might have a fix for your pollen allergy )
トーマス・クリスチャンセンさんは、5年間、食事や睡眠、自分の歩数やくしゃみの回数など様々な行動を記録し、健康増進に役立てています。
実際に彼はくしゃみの回数を激減させることに成功しました。
A man who tracked five years of sneezes might have a fix for your pollen allergy http://t.co/qhWzsd0wB2 pic.twitter.com/KaxvIckAuq
— Quartz (@qz) 2015, 9月 25
クリスチャンセンさんは Mymee appというアプリを開発し、簡単に生活情報を記録できるようしました。原因が花粉症であることや、特定の食べ物を食べると症状がきつくなることを発見できたそうです。
私の場合~食事とトイレの記録をメモ~
方法は簡単で、食事をするたびに内容をメモに取ります。そしてトイレの時間とその内容も記録。
これを半年以上やっています。
結果、グルテンの多い食事、牛乳、アサリ、バナナによりお腹をこわすことが判明しました。
これにより、お腹をこわす回数が激減。生活の質が上がったのでした。
あと、記録が面倒なので、不必要な間食も激減です。
結論
ビッグデータが社会的に有益な情報を抽出することができるのと同様、自分のデータを集めることで、健康の増進につなげることができます。自分のデータを集めるためには、さほどの技術は必要としません。
必要なのは紙とえんぴつ。あとは関連性を発見するための観察眼。それだけです。
クリスチャンセンさんの例を見る通り、生活の情報を記録することは私の突飛なアイデアではなく、ゆっくりと広がりつつある一つの習慣とみていいと私は考えています。
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