初心者である私のカメラの選び方。ミラーレス一眼購入までに考えたこと

買ったもの

動機

旅行にいくときは、安いコンパクトデジカメ(コンデジ)で写真をとっていました。
けれどもブレてブレて、何度シャッターを押してもダメ。そんなシーンがママあり、ストレスが溜まりました。
ブレるだけでなく、暗いところではハッキリと映らないし、無念な思いもしました。
カメラ機能が副次的機能であるスマホならともかく、コンデジは写真を撮る専門のマシン。
「あなたの存在理由レーゾンデートルどこいった!」
とコンデジを睨みつけた夏のある日。私は新たにカメラを買おうと決めました。



買う前に考えたこと

1)アクセサリーの追加購入などで、費用は想定より増えそう。
 予算は,本体とレンズ代+5000円くらいは覚悟する。
 SDカードは当然として、
 保護ケース、液晶保護シート、ストラップ、カメラ用フィルタが後々必要になるかも。

2)高額なカメラを購入した場合、大事に使いすぎて利用範囲が減ってしまう
一台めは、まともな機能さえあればよく、
超高画質だったりステータスになりそうなかっこよさは不要。

使い倒すことを考えると
 安いこと
 軽いこと
をポイントに範囲をしぼることになります。

軽さだけを考えると、コンデジに軍配

コンデジに不満があったのにまたコンデジを買うのか、という疑問も少し出てきますが、最近の高級コンデジはかなりスゴいそうです。
特にソニーのRX100は明るいレンズを使用しているため、暗い場所でも強そうですし、明るいレンズのためシャッタースピード(速ければそれだけブレにくい)も稼げそう。
加えて、ミラーレスや一眼レフを買うと陥るというレンズ沼(いろいろな追加レンズなどが欲しくなる癖)が控えているらしいので、レンズ沼を避けるならコンデジが良さそうです。

ただ、RX100シリーズはとても人気があり、中古でも3万前後します。最新機種は10万円超えます!
リセールバリュー(中古買取価格)が高いので、値段は気にしなくてもいいとも思えますが、
「リセールバリューが下がらないように」などと考えると、大事に使いすぎるおそれがあります。
盗難、紛失、砂や埃による故障や衝撃。
カメラを綺麗に大事に使いたい、となると大変な気をつかわねばなりません。
「使い倒す」ことがしにくくなるでしょう。
そればかりでなく、カメラごときに振り回される生活になりかねません。

一眼レフは重いので、はじめから問題外で対象外。

ボディとレンズ込みで、1kg近くあります。
手軽に使うには重すぎます。プロや力持ち以外は「使い倒せない」と思います。

ということで、残った選択肢は、型落ち新品あるいは中古のミラーレスを購入する、というものでした。

中古のカメラはリスキーだけど

確実性を求めるなら、型落ちの新品が良いでしょう。
ただ、確実性を追求することは高くつく、ということはよく言われます。
様々な方法で不確実な結果を防御する人もいる。このような人たちは、タクシーに乗ったり公共の乗り物を利用する不確実性を避けるためにリムジンを呼ぶ。そしてカララの家には強盗警報装置が設置されている。
不確実性を軽減するのは高い買い物である。(リスク神々へ反逆p276)
これは私の思い込みかも知れませんが、中古カメラのリスクは想像以上に少ないのではないか、という考えです。
経験上カメラを使いこなせずに売却する人は結構多いと思います。
特に初中級クラスのカメラならその可能性は高そう。
そして、使いこなせない理由は、「大事に使いすぎて使うシーンが少なかったから」。

たとえば、子供が生まれるとします。親は子供のかわいい写真が撮りたいとカメラを買います。
子供が生まれた当初は、目尻を垂らしながら一ヶ月に300枚くらい取るかもしれません。
二ヶ月後はどうでしょう?月100枚も取らないでしょう。
使用頻度はどんどん減少し、1000回もシャッター切らずに一年がすぎるのではないでしょうか。
もちろんカメラを使いたい時に使えないと困るので、きっとカメラの保存や使用も丁寧でしょう。
次にカメラの利用頻度があがるのは、子供が幼稚園や小学校に上がるとき。つまり3年から6年後くらい。
その頃には新たなカメラが市場に登場し、それが欲しくなり、買い換えするでしょう。
古きよきカメラは不要となり、下取りに出されたり中古として買い取られたり。

子供が生まれた家庭のカメラに限らず、「大事にしすぎてかえって不要になった」経験は割りとあるでしょう。
高級ブランドバッグをタンスの肥やしにしたり、なまじっか記念品としてもらったばっかりに使えない実用品とか。
(私はこういうものはほとんど断捨離しましたが、その前には結構ありました)

もちろん、うっかりカメラを地面に落としてしまったり、カビを生やしてしまったりする人もいるでしょう。
けれども、よくある経験でしょうか? 割合的には低いのではないでしょうか。
だから、初中級クラスの中古カメラは、予想以上に保存がいいのではないか、と考えました。

以上、中古ミラーレス一眼カメラを買うと決め、
自分の予想を実証してみました。
 

買った機種

nex-5(無印)の中古品です。エヌイーエックスと読むそうですが、ネックスだと思っていました。
それくらいこの機種のことは知りませんでした。

買った理由は、
標準ズーム付きで9000円と安かったから。値段ですね。
コンデジ以下の価格で入手出来て感激。
レンズ付きで1万5000円くらいが相場っぽいので、それをかなり下回っていて「ジャンクでは?」と少し身構えましたが、意を決して購入。
購入後調べましたが、センサーやレンズに問題はなく、使用も至って普通。
仮に、ゴミが入っていても、パソコン上のソフトでゴミ取りをすれば問題ないと考えていたので、気にはしていませんでしたけど。

驚いたのは、液晶保護シートやショルダーストラップ、レンズプロテクタなどをオマケで付けてもらえたこと。
これはかなりラッキーで、3000円ほど浮いた計算になります。感謝感謝。

買った後の感想

1)「標準レンズはかゆいところに手が届かない」

購入したnex-5無印を使ってみたところ、コンデジとは比較にならないほどよかったです。
暗いところも強いし、手ブレはしにくい。背景のボケた写真も撮れる!

ただ、「標準レンズはかゆいところに手が届かない」です。
いたるところで目にしていた表現だったけれども、本当でした。
心理学者が作ったんじゃないかと思うくらい、標準レンズは「なにかものたりない」感をそこはかとなく醸します。
素人の私にすら、なにかモヤッとしたものを感じさせるのです。

2)恐ろしいレンズ沼の存在をバリバリ感じる

そうなると、「れ、レンズを変えたら、なっ、なんとかなるかな」などと思わされます。
nexシリーズの場合、「神レンズ」と呼ばれるSONY 単焦点レンズ E 50mm F1.8 OSS が2万五千円前後で売られています。
これが無性に欲しくなります。「予算がかなり余ったから買っちゃおうかなぁ」なんて思ったり。
なるほど、レンズ沼というのは、ハマるのではなく、ハメられるのだと実感、恐怖しています。
これが普通のレンズ沼。メーカー側が仕組んだ沼ですね。「レンズを売る商売」とは言い得て妙です。

レンズ沼はそれだけではありません。
ちょっとググると、nexには多彩なマウントがあるので、フィルム時代の優れたオールドレンズが使えるそうです。
オールドレンズは安く売られているものも多く、魅力的です。ちょっと試してみようかなという気分にさせられます。
これがオールドレンズ沼。愛好家たちが掘り当てた沼です。こんなのもそばに控えています。

あな、恐ろしや!レンズ沼!

3)シャッター音が思ったより大きかった。

シャッター音。これは盲点。検討項目に全く入れていませんでした。
nex-5はシャッター音が大きい方らしく、そして消すこともできません。
甥や猫なども撮りたいと地味に思っていたので、結構心配です。猫には逃げられそうだし、甥も泣くかも……。
静かなレストランとかだと、連射していたら店やお客からクレームがくるかもしれません。
(赤の他人にどう思われても構いませんが……)

あとから調べたら、シャッター音の小さな機種やサイレントモードを搭載した機種もあるそうです。
例)ニコン1 J1 V1

4)トータルで大満足

シャッター音については少し残念ですが、トータルで見ると大満足でした。

なお、nex-5R以降の後継機種は、Youtuberに神機と言われるほど人気だそうです。
液晶が180度回転し、自撮りできるのがその理由だとか。
私には不必要な機能ですが、
youtubeに動画投稿など考えている場合には、そういう点も考慮されるといいでしょうね。

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