資源ごみ泥棒を逆手に取る?
白い鉄製のパイプベッドを処分したのですが、金属の部分だけ資源ごみ泥棒に持って行かれたようです。パイプベッドは大型ごみですから、処理費用をあらかじめ役所に千円弱を支払ってシールを貼り、近所の指定場所に持っていきました。
しかし、鉄の部分は泥棒に持って行かれて、実際市が回収したのは薄い板二枚です。
板二枚の処分に千円弱支払うなんてのは、どうにも割に合いません。
資源ごみ泥棒に任せるという手は?
資源ごみ泥棒さん、あらかじめ知らせておいてくれたら金属部分さしあげたのに。それでいわゆるWin-Winな関係になったはずです。資源ごみ回収の日には、資源ごみ泥棒が出る。
それを逆手に取れば、金属ゴミは、無料で回収してもらえるのではないか。
古いパソコンやテレビなどは、リサイクル費用が結構かかりますよね。
それが無料ですむのではないか。
ただ、倫理的にどうなのか。
たとえば古いパソコンを資源ごみ回収業者が適切に処理するんだろうか。
基板には貴金属以外にも重金属が含まれていて、発展途上国で処理する際、水や大気を汚染しているそうです。
開発途上国では、これらの有害物質の処理を適切に行っていないが故に、環境汚染や作業員の健康被害を引き起こしているとの研究報告がなされています。具体的には、中国の電気電子機器のリサイクル工場が集中しているある地域で、血液中の鉛やカドミウムの濃度が許容濃度を超えている事例が報告されています。 また、家電製品に使われている難燃剤であるポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)の濃度が、鶏などの家畜で高くなっていることが報告されています。鶏のポリ臭化ジフェニルエーテルの濃度が高くなると、鶏自身に悪性腫瘍が発生する可能性が高くなることに加え、これを人が食べることで胎児の発育に影響を及ぼすおそれがあります。(環境省 平成24年版 環境・循環型社会・生物多様性白書より)
個人レベルで無料でも、国がODAなどで支援したり汚染物質の除去をしたり費用を出さねばなりません。
それは税金で賄われ、あるいは汚染された食品が輸入され国内で健康被害をもたらしたりと、結局自分に跳ね返ってきます。
そういうことを考えると、ゴミとはいえ、適切な業者に回収してもらえるよう努める必要がありそうです。
「安物買いの銭失い」というのは、買うときの戒めですが、
捨てるときにもあてはまるでしょう。
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