小説を書いて投稿してみた。これでプリンタを捨てられる?
ミニマリストの家には、おそらくプリンターなんて存在しない。
プリンターに代わるサービスは街に溢れていて、所有する必要性はないから。
それに、普通の家庭でもプリンタはおそらく必要がない。そもそもそんなに印刷することもないから。
私も普段プリンタを使うことはほとんどありません。旅行の時の地図を印刷するくらいで、無くてもOKな代物。その割には、場所もコンセントもとるし、ホコリも溜まりやすいので、捨てたいアイテムでもあります。
じゃあ、捨てればいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、無理です。というのは
私は小説を書くので必要なのです。
公募に出す小説を書くのにどうしても。
しかも長編しか基本書かないので、大量にプリントする必要が出てきます。
実際に先日小説を書いて投稿してきました。レターパックに入れてポストにダンクです。
ちなみに、レターパックは書き損じた年賀状と交換して手に入れた、と書いたやつを使いました。
別に記念受験のように、これでオシマイ、にするわけじゃないので、今回小説を投稿したからといって「もうプリンタは不要だ」ということにはなりません。
プリンタを使うのはお金の問題、じゃない
今回投稿した作品は2つ。合計で23万字、A4用紙で220枚。推敲の際にも印刷したのでその倍くらいの印刷をしています。
で、もしこの小説をコンビニプリントで賄おうものなら、
440枚x10円で、一気に4400円ぶっ飛びます。
これを年に数回したら一万円は飛びますね。
と、そろばんを弾くと意外と安かったので、捨てても構わないかなぁと心が揺れつつも、
捨てられない理由は、お金の問題じゃなかった。
実をいうと、どうにも小説を外で印刷する気にならない、というのが本音です。
自分の書いた小説を外気に触れさせたくないという感覚は、自分の汚物を人に見られたくないというのに似ています。
もちろん自分の小説を汚物とは思っていませんし、逆に神聖なものとも思っていません。
恥ずかしくないものを書いているとは思いますが、とにかく持ち歩きたくない。
小説を書くモードというか、そういう状態の自分のまま外に行きたくない。
よく、家よりもカフェで作業するほうが捗るという人がいるみたいですけど、私は全く逆です。
外では全く小説なんて書けません。
小説を書く自分というのを丸っきりプライベートなものにしておきたい、自分の中で完結したい、ということから、どうにも外部のサービスを利用する気が起きないのですね。
もちろん、手書きで小説を書けばパソコンもプリンターも要らない、という風になりますけど、ハッキリ言って手書き原稿なんて読まされるほうは苦行ですから、手書き原稿を投稿なんてしません……。
最近では電子投稿が可能な出版社が増えていて、そこのみを狙うという手もないではないですが、大きな賞になればなるほど、紙原稿が必要です。
それに、推敲する際にもっとも効率がいいのが印刷した紙に目を通すこと。
パソコンの画面だと、なぜか見落としが多いんですね。
電子投稿するときでも一度は紙に印刷してチェックする必要があります。
この記事を書きながら思考が整理されて、断捨離できるようになるのではないか、と思っていましたが、自分でも意外や意外、私にとってプリンタを捨てることは、もっと大きな物を捨てることに近い行為なのですね。トキメキ、どころではない重要なアイテムのようだとわかりました。
プリンタくん、インク代よりもインク+機械のほうが安いという変な機種のキミだけど、しばらく一緒にがんばろう。
[スポンサーリンク]
[スポンサーリンク]