「自分が100%正しい」を捨てる

シンプルライフ
















誰しも自分が間違っているとは思わない。思いたくない。

自分の予想に反することが起きると、たいていは、「周囲が悪い」と思う。

もちろん、自責的に常に「私のミスかもしれない」と思い続けている人もいて、それはそれで大問題なのだけれども、多くの人は、「自分は正しい」と思っている。

客観的には、自分も相手・周囲も悪いということが多い。少なくとも100%自分が悪いということは、日常生活では稀だ。


「100%自分が正しい」は人間関係を破壊する

「自分が100%正しい」という考えの悪いところは、自分の都合が悪い状況が生まれると、周囲の人が悪いとかんがえることに直結することだ。
すると次に考えが向かうのは「誰が悪いのか」ということになる。
そして、その誰かが不都合をもたらしたのだから、その人が100%悪い、ということになる。
すると、相手はどうなるだろう。
当然、相手も、100%自分が悪い、とは思っていない。
ある程度のミスを自認していても、100%分自分が悪いとは思わないだろう。
当然、負うべき責任以上のものを背負わされたら反発する。
相手の言い分すべてが間違っているようにすら感じるだろう。
するとどうなるか。喧嘩になる。関係は険悪になる。

抽象的な話なので具体的にいおう。

例えば、ある親が子供に「ここは私の作業場だから、勝手に飲み物を置かないで」と命じたとする。
子供がそれに反して、水の入ったコップを置いて忘れた。
親がそれに気づかずに、コップを倒して周りを濡らしてしまった。
親は間違いなくこういう。
「ここにコップを置くなと言っただろう! お前のせいで濡れてしまった!」
と子供に叱る。
確かに禁止されている場所にコップを置いたのは子供であり、非がある。
けれども、コップに気付かず倒してしまった張本人は親自身のなのである。
子供に周りを濡らしてしまった全責任を負わせるのは、間違いなく不当だろうし、子供にとっては間違いなく不満だ。
誰だって不当に傷つきたくない。防衛本能が働く。
結果はどうなるだろう。
間違いなく衝突するが、衝突することによって問題が前進することはない。なぜなら、「100%自分が正しい」と思っている人を説得させることは不可能だから。

「自分が100%正しい」につける薬はひとつ

自分で「100%自分が正しい」という認識を変えてもらうしか方法はない。
「100%自分が正しい」人に出会ったら距離を取るしか方法はないし、距離をとった方がいい。この「100%自分が正しい」という考えは、伝染してしまうから。
逆に自分が「100%自分が正しい」人にならないためには、「自分が100%正しい」を自分で捨てることが重要になる。
その際には「自分が100%正しい」になっていないか?と自問自答するしかない。

親子関係だけでなく、会社内部でも起こりうることで、実際こういうことはどこでも起きる。
会社の場合、「100%自分が正しい」と思っている人が自力でその考えを捨ててもらうのを待つ、なんて悠長な事はできないので、外資系では研修等で「100%自分が正しい」を捨てる訓練をしています。酸っぱいブドウの例えや箱とかの例えや認知不協和理論を交えて。
理論はともかく、要は「100%自分が正しい」は捨てる、ということだけわかっていればいい。

結果的に「100%自分が正しい」ということはあり得る

もちろん、100%相手が全部悪い場合もある。通り魔とかは100%相手が悪い。
ただ、結果として100%相手が悪い、自分は悪くない、と判断することと、「100%自分が正しい」ことありきで物事を判断するのは別です。

まとめ

あらかじめ「100%自分が正しい」はまずい。
「100%自分が正しい」は外から説得できない。
「100%自分が正しい」は伝染る。
「100%自分が正しい」からは逃げる。
「100%自分が正しい」は捨てる。
結果的に「100%自分が正しい」ということはあり得る。


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