自己批判は捨てるべき(心理学的根拠あり)

シンプルライフ 断捨離


さまざま良い習慣を身につけようとして失敗し、
さまざま悪い習慣を捨てようとして、失敗してきました。

失敗すると「なぜ、どうして」と自分を責めていました。
だからといって失敗率が減少したということはありません。
結果、自分は本当にだめなやつだなぁと思ってきました。


自分に厳しくしてもプラスにはならない!

ポリヴィとハーマンという研究者が実験で、ダイエット中の被験者の使う体重計に細工をして被験者の体重が実際よりも2kgほど重く表示されるようにしてみました。
その結果、被験者たちは落ち込み自己嫌悪に。
しかし被験者たちは増えてしまった分を減らそうと決心するどころか、憂さ晴らしにやけ食いに走ってしまったそうです。

このような憂さ晴らしに走ってしまうことを「どうにでもなれ効果」と呼び、習慣形成阻害の要因と考えられています。
自己批判がこの「どうにでもなれ効果」を抑える方法ではないことは上記の実験でも明らかです。むしろ自己批判こそが「どうにでもなれ効果」の張本人なのです。

ではどうすれば「どうにでもなれ効果」を抑えられるのか。
その方法は、実は自己批判とは正反対の行為、〝自分への思いやり〟。
これも他の実験で明らかにされています。

自己批判にイイトコロ無し。自分を思いやろう

自己批判は、うつの要因ですし(だから責任感の強い人がなりやすい)、さらに習慣化の阻害要因にもなる。いいことは全くありません。
また、他人に反省や自己批判を迫る行為も、相手にも自分にもプラスにならない行為です。
昔の左翼は「自己批判せよ!」なんて他のメンバーに迫っていたそうですけど、そんな組織が崩壊して当然ですよね。
一方自分への思いやりですが、自分を甘やかしてダメになりそう。そんな気を植え付けられてきたので釈然としないところがありますが、大丈夫!
実験の結果によるとむしろ責任感が増すのです。しかも他人にアドバイスを求めやすくなる点で失敗からの経験を活かしやすくなるといいます。
(参考:ケリー・マクゴニガル「スタンフォードの自分を変える教室」)

これは以前書いた「100%自分が正しい」を捨てる、ということと相反しません。
むしろ、「100%自分が正しい」という考えは、自分の非を認めない点で自分を慰めるチャンスさえ失ってしまい、事実をありのままに見つめることを阻害します。

まとめ

・自己批判は有害無益。そんなものは捨ててしまおう。他人に「自己批判」を迫ることも同様。
・失敗しても自分を責めず、むしろ慰めよう。
・失敗を受け入れ、自分を許し、事実をありのままにみつめよう。

関連する記事:「自分が100%正しい」を捨てる


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